最近『38度以上の熱』『喉の痛み』『セキ』『下痢』などを訴える患者さんが増えてきたので調べました。原因は『コクサッキーウイルス』というウイルスです。
コクサッキーウイルス:coxsackie virus:ピコルナウイルス科エンテロウイルス属に属する直径28nm[ナノメートル]1ミリメートルの100万分の28[0・0000028ミリメートル]のほぼ真ん丸な形のウイルスで、A群とB群に分かれます。A群は24種類いることが1995年5月現在、判明しています。B群は6種類が解っています。
引き起こす症状とそのウイルス:発熱。発疹。喉の炎症。これらはすべてのウイルスが引き起こします。『ヘルパンギーナ症状』を引き起こすウイルスは、コクサッキーA−3・4・5・6・8・10です。『手足口病症状』を引き起こすのは、コクサッキーA−16・10型です。『無菌性髄膜炎症状』『心筋炎症状』『胸の痛み』などはまだはっきりとはしていませんが、全てのコクサッキーウイルスが引き起こす可能性があります。このように極めて多種多彩な症状を引き起こします。
潜伏期間[ウイルスが感染してから病気になるまでの期間]は2日〜7日と考えられています。
感染経路:ツバ、よだれ、接触、糞便、尿など。
疫学的な特徴:主に夏に小児を中心に流行を引き起こします。
治療方法:現在数多くの『抗ウイルス剤』が開発研究されていますが、特功薬はありません。となると、対症療法になります。『熱がある場合』には、熱さましを飲んでもらいます。また、咳や鼻水がでる場合には抗アレルギー作用があり、かつ食欲が出て、かつ良く眠れる『ペリアクチンシロップ』やイチゴ味のおいしい『ザジテンシロップ』を子供には投与します。大人の場合には、『PG』や軽いマクロライド系抗生物質[抗ウイルス作用が若干あるとの報告があります]の『クラリシッド』や、熱がある場合には、胃に比較的優しい『ロキソニン』や『カロナール』と胃の薬の『アランタSF錠』を飲んでもらいます。でも、『緑茶のうがい』が大前提です。これが好きではない人は『イソジンガークル』でうがいしていただきます。
漢方薬は、『葛根湯合桔梗石膏[かっこんとうごうききょうせっこう]』や『葛根湯合人参湯[かっこんとうごうにんじんとう]』や『麻黄附子細辛湯[まおうぶしさいしんとう]』や、『桔梗湯[ききょうとう]』など、その人の体質に合わせて飲んでもらっています。が、現実には『飲まずらい』『まずい』などと言われて、飲んでもらえない場合が多い。さらに勉強しようと思っています。
抗生物質は効きませんが、肺炎の予防など、やむを得ない場合に限って使用しています。私は『漢方薬』が『抗ウイルス作用』があり、正に良い薬であると思っています。『医者意也。意生於学。方無古今。要期乎治』[医者は毎日一生懸命に患者さんの病気を治すように勉強しなさい。治療方法に古いとか新しいなどありません。必要なのは病める患者さんを治す事です』を心の糧に今日も頑張って生きよう!