なぜ、『車に酔う人』と『車に酔わない人』がいたりするのですか? また、治療法は?
大変に難しい質問です。現代医学でも、正直に言って、はっきりとした説明ができないのが現実です。でも、一応調べたので文章にしました。
1:車に酔うメカニズム:感覚錯乱説があります。脳の中枢部分に、空間の位置を認識する『空間識エリア』という部分があります。多分、このエリアは、大脳視床下部視神経交差部付近にあると考えられています。この部分に普段とは異なる視覚や平衡感覚[バランス感覚]の情報が入ってくると、自律機能神経が混乱を起こしたり、ストレスに関係しているホルモン系が混乱して、気持ちが悪くなったり、冷や汗や吐き気などが誘発されたりします。
どんな要因があるのかについて考えてみました。
@車に乗った際に受ける揺れや加速度
A目から入る視覚が普段と異なるための空間感覚の混乱
B乗る前の体の状態(寝不足、空腹)、加速度の普段からの不慣れ
C本を読むこと
などが考えられています。
2:自律神経について:朝日千恵蔵:autonomic nervoussystem 自律神経系:末梢神経系のうちの不随意的な神経系の総称。要するに自分の意志ではどうにもできない神経のことを言います。例えば内蔵を司る神経とか、心臓を司る神経とか、ホルモンバランスを司る神経とか、自分の意志ではどうにもできない神経系を自律神経系と言います。この自律神経系がおかしくなるといろいろな症状が出て来ます。
この自律神経には二つの経路があると考えられています。
@交感神経系とA副交感神経系です。
『最新医学大事典』で調べました。
@交感神経系:脊柱[背骨]の両側にあるエネルギーを発散するために働きます。血管を縮める作用があり、心臓をドキドキとときめかす作用を持っています。胃酸の分泌を増加させ、汗を出す作用を有します。気管支を開き、血圧を上げる作用を有します。
A副交感神経:同じように走り、延髄から出る迷走神経と仙髄から出る骨盤内蔵神経が有名です。交感神経と反対にエネルギーを蓄えるように働きます。血管を開き、心臓をゆっくりとさせ、胃酸の分泌を止め、汗を出さない方向に働きます。気管支を収縮させ、血圧を下げる作用を有します。
これらの@交感神経、A副交感神経は、間脳という脳の一部の視床下部という所がコントロールしています。このコントロールがうまく行かない人に不定愁訴である、いわゆる『自律神経失調症』という病気が生じます。『車酔い』もこのような状態の人がなります。
従って『車に酔う』のを防ぐためには、根本的には、この自律神経を自分で上手にコントロールすることができれば良いことになります。『リラクゼーション法』とか、『マインドコントロール』とか、『座禅』『気巧』『武道』『写経』『音楽療法』『カラオケストレス発散法』などがこの訓練に適しています。また、理論的根拠もここにあると言えます。
漢方薬では、『加味逍遥散』『補中益気湯』『桂枝加竜骨牡蛎湯』『柴胡加竜骨牡蛎湯』などさまざまな薬があります。西洋薬では、『リーゼ』『デパス』『ワイパックス』『デジレル』『セレナール』『セルシン』など数多くの薬があります。私は子どもに使っている『ペリアクチンシロップ』をこの『車酔い』に使っています。安全性は証明済みで、且つ甘くて飲み易いからです。上手にさじ加減をしています。