40肩、50肩

肩関節周囲炎のことを、いわゆる四十肩、五十肩といいます。
年甲斐もなくボーリングに行って、やめりゃいいものを、6ゲームもやって翌日、腕が上らくなった事があり、調べてみました。

四十肩です。い〜や三十肩だと思います。

五十肩:

中年以後に発生する肩関節の疼痛と拘縮を来す疾患を言い、肩関節周囲炎とほぼ同義語に解釈されている。肩峰下滑液包炎、腱板炎、上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎を総称した症候群であり、これらの症候群のうち中年以後に発症する年齢的な要素のあるものを五十肩と言うそうです。

治療の基本は、早期に適切に治療することによって、将来に拘縮と言って動かなくなる事を予防することが大切なことになります。

運動療法の基本は、あせって、痛いのに我慢して無理に動かさないで、ゆっくりと治すような態度がその基本となります。

『今日の治療指針』に載っている方法と、大塚敬節著『漢方診療医典』に書かれている方法について勉強をしたので、私見を交えて簡単にまとめてみます。

1:疼痛性筋痙攣期:

a:局所の安静:三角巾固定、夜間に痛みが強い時には肩当てなどして保温に努める。

b:温熱療法:温湿布、入浴、ホットパック、超音波等を行う。

c:薬物療法:ロキソニン、レリフェン、インダシン、ボルタレン等の消炎鎮痛剤、テルネリン、セルシン等の筋弛緩剤の投与があるが、胃の弱い人、老人、胃潰瘍の既往のある人に酸性の消炎鎮痛剤は注意して投与することが大切です。また、胃にやさしい塩基性の消炎鎮痛剤には、ソランタール、アセトアミノフェン等があります。夜間の疼痛に対しては、ワイパックス、リーゼ、セルシン、デパス等の精神安定剤を投与します。外用薬としては、モビラート軟膏、イドメシンコーワゲル軟膏、インテバン軟膏を塗布。

d:注射療法:関節内注射、肩甲骨上神経ブロック、等がある。1%カルボカインとデカドロンの混合注射液を用いる。これは、整形外科で行う分野です。紹介します。

2:筋肉の拘縮を防ぐために:

体の体操等を行う。私の経験では、ふろに入った時、少し熱めのシャワーを、痛い肩に少し長い時間当て、ゆっくりと腕を外に回したり、内に回したりすると良くなった経験があります。いずれにしろあわてずに、時間をかけて行う事。

3:漢方薬の投与について:

発病の初期には、葛根湯/かっこんとう[葛根8g、麻黄4g、生姜4g、大棗4g、桂枝3g、芍薬3g、甘草2g]がある。その他、二朮湯/にじゅつとう[白朮、茯苓、陳皮、南星、香附、黄今、威霊、羌活が各2・5g、半夏4g、蒼朮3g、甘草1g、乾生姜1g]、便秘傾向があり腹診で胸脇苦満のある人には大柴胡湯/だいさいことうを、神経質な人には柴胡加竜骨牡蛎湯/さいこかりゅう、つぼれいとう・を投与します。

虚弱な冷え症の人には、桂枝加苓朮附湯/けいしかりょうじゅつぶとうを投与します。この際には腹診で血液の循環不全の為と言われている『於血』[おけつ]と言う特有の圧痛点と筋の緊張状態が観察されます。色々な訴えがあり、精神的なストレスがかなり重要な悪化因子であると感じた時には、加味逍遥散合四物湯[かみしょうようさんごうしもつとう]を投与します。いずれにしろ一人一人『証』[しょう]を取ってから投与する事が必要になります。

西洋薬も漢方薬も、人々の体の各種症状を楽にする為に考えられて来たと思うのです。

両方の利点を上手に使って日常の診療に従事しています。

五十肩は、四十肩に名前を変えた方が良いなって考えています。



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