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小児の口角炎について
田村医院 田村 仁
最近の飽食時代のためか、栄養状態が片寄っているいるためか、インスタント食品の氾濫の為か、口角炎の子供が多いので調べて見ました。全身的理由と局所的な理由とがあります。
1:全身的な理由:真菌、細菌等の感染症。貧血、慢性下痢、ビタミンB群やニコチン酸アミド欠乏症等があります。
2:局所的な理由:唾液分泌過剰、口の中の不衛生、口角の麻痺、機械的刺激、等があります。
原因と理由がはっきりしたら治療は簡単です。でも現実には、色々な検査などは採血時間等の制約があるためになかなか思うように十分な検査のできないのが悩みの一つです。治療学的診断があります。要するに経験からの推察です。・・・・・で治る口角炎と言う分類です。
1:坑真菌剤で治る口角炎:カンジダアルビカンスという真菌が原因の口角炎です。
マイコスポール軟膏、エンペシド軟膏、等を塗布します。
2:抗生物質の投与で治る口角炎:溶連菌が原因のことが多いので、セファロプポリン系の坑生剤の内服をします。
3:坑ウイルス剤の投与で治る口角炎:ヘルペスが原因のものです。数年前までは特効薬がなく治るまでに時間がかかりました。現在では特効薬である坑ウイルス剤の、アシクロビル剤が開発されました。ゾビラックスと言います。アラセナA軟膏も発売になりました。
4:鉄欠乏性貧血、悪性貧血、等でも口角炎がおきます。鉄剤の投与や、ビタミンB12内服等が功奏します。
5:ビタミンB2,ビタミン6、ニコチン酸アミド等の欠乏で起こる、口角炎があります。欠乏している物質の補給、原因疾患の根治的治療法も同時に行います。
6:希少元素欠乏による口角炎:わたしはまだ経験していませんが、本を読むと
亜鉛欠乏でもひどい口角炎になります。
7:局所的原因によるもの:齲歯による唾液分泌過多。シェーグレン症候群による唾液分泌減少による。口角マヒによるもの。食器をくわえる習慣、歯列不正、咬合不全等
8:薬剤によるもの:坑生剤、坑腫瘍剤、精神安定剤、消炎鎮痛剤、副腎ステロイド剤
等も口角炎の原因になります。
9:皮膚疾患によるもの:アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎、角化によるものもあります。
予防と治療についての一般的注意事項について:
@口角炎は、ヘルペス性のものを除いては、他人には伝染しません。でもあまり永く難治性のものは、一回検査が必要です。採血、検尿、等です。
A口腔内衛生を保つことが大切です。
B口を過度に開ける癖や、唇をなめる癖が原因の場合もあります。
Cチュウインガムなどが原因の場合もありますので、嗜好品には注意が必要です。
いずれにしろ一回は主治医に相談して欲しいと思います。一番目の主治医はお母さん
お父さんです。注意深く見ていてくださいね。
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