ヒバ剤[ヒノキチオール]のアレルギー症状に対する研究
[抗菌、抗真菌作用について]

田村医院 田村 仁

1993年9月17日18日に行われる第30回日本小児アレルギー学会において発表される原稿が手に入ったので読んでみました。

研究の目的と結果:樹木は自らが産生する抗微生物作用をもつ物質の力によって、その生命を維持している。国産ヒバ材から抽出される、βツヤプリシン[ヒノキチオール]の抗菌・抗真菌作用を検討し、アトピー性皮膚炎に合併する細菌感染症予防の基礎的な研究を行った。一般の皮膚にいる感染性の細菌、真菌に効果があった。さらに今問題になっている、MRSA[メチシリン耐性黄色ブドウ球菌]にも効果があった。との報告です。

今後のアトピー性皮膚炎の軟膏療法の新しい治療法が開かれるという報告です。
これを読んでいくつかの点で賛成するので文章にしました。

1:今までは、アトピー性皮膚炎の外用軟膏治療は皮膚の保護を目的とした油分の補給と局所の炎症反応を抑える為の抗炎症剤の投与しか方法はなかったのですが、この研究が進展するとまた新たな方法が開発され得ます。今後の期待がなされ得ます。

2:もう既に臨床の研究はされています。わたしが今やっている『檜木の匂いがする軟膏』がそれです。わたしは、良いと思います。抗菌作用ばかりで無く、精神安定作用もあると思います。そういえば田村医院で買い占めっちゃった事があります。

3:ステロイド剤の一つの欠点は、易感染性の問題です。今までは、感染防御の問題に関しては、抗生物質の混ざった軟膏製剤がありましたが、抗生剤は耐性といった問題がありました。従ってこの点でも評価できる発表です。

4:でも一つだけ心配なことは、原料不足になるという点です。ヒバ材は有限資源なので大量生産が不可能な点です。でも私は既に今後6っか月分は蓄えました。

この論文を読んでみた感想は、誰でもある程度は同じ考えをもっているのだなあと思いました。皆アトピー性皮膚炎では、その治療方法で悩んでいるんだなあと思った事です。
自分の考えが間違っていなかったのだなーと思いました。少し早いんです昔から、でも
これ性格なもんでしょうがありません。

私の方針は、ふだんはヒノキチオールのみ、ひどいときは少しステロイド軟膏を加える
という方法です。『世人は病の多きを憂い、医はその道の少なきを憂う』、医者は皆悩んでいるんです。何故なら、皆が望んでいるレベルまでの実際の医学が達成されていないんです。保険診療の限界が有るんです。医療には失敗が許されません、と同時に医学には保険の限度内と言う古い習慣があります。これは我々が選挙して一票を投じた先生方が決めたことです。従うしかありません。薬剤にはすべて、期待した作用と期待しないで起こらないで欲しいという作用[これを巷では副作用といっています。]があります。臨機応変に使うとそれは一番好ましい医療が展開されるんですが・・。実際はマスメディアの書き方次第でどうにでもなってしまうんです。ここで持論の医療関係記事は医者が関与すべきであると言うことになります。天然の素材に着目して研究を進展することはよいことです。自然を征服するのではなく、自然と協調していくと言うことが大切になります。アトピーだってもう少しで発症の機序がはっきりと分子生物学的に解明されます。もう後少しです。



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